コラム オススメ京都の東定番コース

(世界遺産の金閣寺、龍安寺、天龍寺に嵐山散策など盛りだくさん!約4時間コース)

銀閣寺→哲学の道→南禅寺→清水寺

さと:今回は京都東山を北から南へですね。
とよ:そうそう、これも定番コースだよな。
京都駅から出発するとこの逆のコースになるんだけど、
京都の社寺の閉門時間が早いことを考えると、一番遅くまで開いている清水寺を
最後に持ってくるのも良いと思ってね!
さと:そうですね、お寺は早い所では4時には受付終了、
4時半閉門なんて多いですもんね。
【銀閣寺 】

とよ:ということで、まずは銀閣寺。
銀閣寺は通称名称で、正式には東山慈照寺(とうざんじしょうじ)
って言って八代将軍、足利義正が建てたものだな。
金閣に似ていることから銀閣と呼ばれているけど、
実際には銀は貼ってなく黒漆でピカピカだったらしい。
壁の一部が復元されて銀閣裏の土産物売り場の左手にあるので要チェック!
話を戻して、まずは行き方だな
観光バスは全て市営駐車場で、駐車場裏の階段を上がると桜の花道がある。
これが哲学の道。
哲学の道を左へ行くと右手に賑やかな商店が見えてくるよ、
これが門前町でここを上がっていくと突き当りが慈照寺だ。
車なら市営駐車場以外にもコインパーキングが結構あるので、
ちょっと近辺を回ると停めるところにはよっぽどでないと困らない。
さと:門前町の坂道、清水寺に比べればましですが、ずっと登りですね。
とよ:まー、まー、そこは周りの土産物屋さんをチェックながらゆっくりと。
最近はおしゃれな喫茶店も増えたね。
突き当たるとほら、門が見えてきた。
入り口右手には世界遺産になった時に置かれた銅の文字盤があるだろ、
これに歴史なんか詳しく書かれている。
左手には大きな寺内図、これで銀閣、向月台、銀沙灘など見どころをチェック。
さと:門にはちゃんと東山慈照寺と書かれていますね。
とよ:門をくぐるとすぐ右手が一直線の道になっているだろ、
ここの左右の垣根を銀閣寺垣というんだ。
背の高い、綺麗に手入れされた椿の垣根だが、
昔はこれが敵が来ないようにするための工夫だったらしいよ。
さと:え、何でですか?何もないですよ?
とよ:イマジネーションだよ。
もし、自分が敵だとしたら、この垣根のどこから相手が見ているかわからない、
どこから槍や弓矢が飛んでくるか見えないんだ。通りづらいだろ?
さと:なるほど、言われてみれば確かにそうですね。
綺麗な中にも戦国の世の工夫があったんですね。
とよ:参拝券を提示し入ったら、慌てずまず左の庭と建物の絶妙な関係を見て!
みんな我先にと銀閣へ向かうが、ここ、手入れが行き届いてて綺麗だと思わないか?
さと:みんなが行く方向ばかり見てました。
とよ:松の手入れや、敷石の配置、銀沙灘を思わせるが、また違った白砂利の小庭、良いだろ。
さと:いいですが、あ、銀閣!あれですよね、思ったよりなんというか・・・、
金閣とは作りは似てますが全然違いますね。
とよ:これでも平成20年から22年にかけて1億4千万円かけて大修復をしたんだよ。
さと:えー、そんなにかかってるんですか?
とよ:ま、文化財だから色々と費用がかかるんだろう。
向月台や銀紗灘もすぐこっちにあり、コンパクトだろ。
写真を撮るなら銀紗灘の向こうから撮るか、
後で池の向こうに行くからそっちから撮った方がキレイに映えるよ。
ここ慈照寺のお庭はもともと西芳寺(苔寺)を模して造られたとされてるんだが、
銀紗灘や向月台など江戸時代後期にできたとされているんだ。
さと:当時はどんなのだったんでしょうね?
とよ:建物もほとんどが焼失し、後に建ったものだし、
当時の面影を残すのは燃え残った銀閣と東求堂くらいかな?
ここのお庭はほら、山側に道があり、少し上まで上がれて上から銀閣を見下ろすことができるんだ。
さと:見晴いいですね!
京都市内の北部が結構見れますね。
銀紗灘や銀閣も木々に囲まれてキレイですね。
とよ:下り道も苔むした感じが、いわれれば苔寺を模してるってかんじだろ?
銀閣の裏にある土産物屋の隣は新しいお手洗いだからここで済ましておいた方が良いよ。
バス駐車場のは小さいし古いしね。

【哲学の道】

さと:哲学の道まで戻ってきましたが、ここの標識には南禅寺まで1.8キロってありますよ。
哲学の道ってこんなに長いんですか?
こんな歩けない…(泣)
とよ:哲学の道は実際は白川通りあたりからだから約2キロある琵琶湖疏水の
横にある桜並木の道のことだが、ま、一般的にはここ銀閣寺のあたりを
ちょこっと歩いてもらうだけのことがほとんどだよ。
今回もここだけ見て次に行こう。
ちなみに、白川通りより西へ数百メートル行くと京都大学がある。
この京都大学の哲学の先生方が散策していたということから
「哲学の道」となったとのことだ。

【南禅寺】

銀閣寺から南禅寺までは車で10分ほどです。
南禅寺前には桜で有名なインクラインや明治の一大事業を記念した琵琶湖疏水記念館、
七代目小川治兵衛の作庭で有名な無鄰菴などあります。
とよ:南禅寺の周りのはやたら料亭が多く、湯豆腐を食べさせてくれるところが多いんだけど、
この辺りはもともと別荘が多かったことからそれらを改装し料亭としているんだ。
結構雰囲気あるお店が多いよ。
さと:へー、そうなんですか。でもなんで別荘が多かったんですか?
とよ:時代は明治になるんだが、天皇さんが東京へ行かれて京都市はたいそう疲弊したらしい、
一説には45万人いた市民が27万人まで減ったとのことだ。
そこで、京都に産業をという案が出て、びわこから東山にトンネルを掘り水を引き、
その水で水車動力による紡績業を岡崎一帯(南禅寺周辺)に
誘致し工業化しようと考えていたらしいんだ。
で、実際疏水工事が始まったんだが、工業化はうまくいかず、
代わりにその水を庭に配して池のあるりっぱな別荘ができだしたというわけ。
さと:工業化にならなくて良かったですね。
とよ:何が功を奏するかわからないね。
とよ:さて、バス駐車場にあるこの門、これは勅使門。
で、今の入り口は向かって右側。
「大本山南禅寺」と大きく書かれているのはここだけだからここで集合写真をとるのもいいね。
ただし、車が出入りするので大人数なら三門の方で撮る方が良いね。
さと:南禅寺の三門は石川五右衛門が「絶景かな~、ゼッケイカナ~!」って言ったところですよね。
とよ:そうそう、歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもん ごさんの きり)でその場面がある。
が、史実では石川五右衛門が亡くなって34年ほど経ってからこの三門ができあがっているんだ。
とよ:三門って、お寺によって山門とも書くだろ、ここでは三門。
これには意味があり、ここでは三門を見ると3つの入り口に分かれているだろ、
これをそれぞれ、空門、無想門、無願門とし、
3つの境地を経て仏の世界へ向かうことを意味するんだって。
さと:へー、なら僕は通れないですね。
とよ:意味を知ってしまうと誰とて通りにくいよな。
とよ:ま、大きなりっぱな門には違いない。
特別拝観の時期は上にも上がれるんだ。京都市内が見渡せるよ。
また、見てみ、ここから法堂を眺めると、
それぞれの門柱の間がちょうど切り取られた絵画のように美しく見えるだろ。
俺、これ見るの好きなんだよな。
さと:なにらしくないこと言ってるんですか、でもキレイですよね。
とよ:法堂で参拝したら、右手の方へ行ってみよう。
写真でもよく見る水道橋がある。
さと:おおっ、外国みたいですね。
とよ:撮影も良く行われるんだ。
火曜サスペンス劇場なんかでよく殺人事件の現場なんかに利用されてるね。
海外の方が結婚式の前撮りに来られることも多くなったな。
さと:なんか古いものと新しいものが入り混じって、でも妙に合っていますよね。
とよ:まさしく京都の姿だな。
海外のこういう古い水道橋はもう使われてないものがほとんどだけど、
これは100年以上経った現在も上には実際に疏水の水が通っていて貴重らしいよ。
さと:水道橋の奥にあるのが南禅寺発祥の南禅院ですか。
とよ:そうそう、そして少し戻って、法堂の裏にあるのが方丈だ。
ここの方丈庭園も見ごたえあるよ。
南禅寺は基本無料で方丈は拝観料がかかるから行く人は比較的少ないけどね。
けどだからこそ空いていて良い。
さと:南禅寺も広いですよね。

【清水寺】

南禅寺から平安神宮前を通り、東大路通りを南へ。
祇園祭で有名な八坂神社、悪縁を切って良縁を結ぶ安井金毘羅宮、八坂の塔などを通過し、
五条通りを東山へ上がると清水寺へ到着。
とよ:修学旅行生が多い時期や外国人が多い時期など様々だけど、
清水寺は1年中混んでるね。
清水坂も狭いのに大型バスが往来するから土日なんか下手をすると
五条通りから駐車場まで30分ほどかかるときもあるくらいだよ。
乗用車なんか上まで上がっても止めるとこがなく、
また逆戻りしているのを見るのも多い。
できるなら朝一の比較的空いているときに来るのがいいんだけどね。
さと:ほんとすごい人ですよね。
なんかのお祭りがあるのかと思うくらいですね。
日本語より、外国の言葉のほうが多いように思いますね。
とよ:そうそう、ここ清水の門前は1000年の昔から
清少納言が枕草子に“さわがしきもの”として紹介していたらしい。
ずっと昔から有名だったんだね。
とよ:やっと赤門まで来たね。
ここからが清水寺。
今は三重の塔や阿弥陀寺、奥の院などが修復工事中で見れないのが残念だけど、
肝心の本堂、舞台などは見れるのでご安心を。
(平成20年から「平成の大改修」を行っています。
8つの重要文化財と国宝「本堂」を順次修復していくもので、
建物の状態により全解体、柱を残した半解体など、工事の内容も大掛かり。
総工期11カ年、総予算40億円の一大プロジェクトです。)
さと:もう少しすると本堂も修復工事に入るんですね。
そうなると人の入りが心配ですね。
とよ:その頃には奥の院が出来上がって綺麗になっているんじゃないかな?
それより、受付向かって左側の銅板を見ろよ。
世界遺産登録の際にできた銅版で、清水の歴史が書かれている。
お客様にも案内しろよ。
さと:なろほどね、こういうのを読んで勉強するんですね。
とよ:今は轟門も工事中だから、本堂横から入山。
団体以外は拝観券はここで一人づつ見せないといけないので、
少グループの場合は手渡ししておくことを忘れるなよ。
入るとすぐ右手に弁慶が使っていたと伝わる鉄下駄と鉄の錫杖(しゃくじょう)があるから持ってみて!
さと:重い!!!
こんなの本当に持っていたんですか?
とよ:“伝わる”といっただろう。本当かどうかはわからない。
さと:ん~、なんとも微妙な表現…。
ま、それより清水の舞台へと…
とよ:ちょっと待った!
その前に本堂参拝だろ?
靴を脱いで上がれるから。ほら
ご本尊の十一面千手観音さま、といっても見えているのはレプリカだそうだ。
本物はあの奥の扉の中、秘仏だからね。
この建物は1633年徳川家康が寄進したものらしい。
約400年経っているんだな。感慨深い。
さと:この舞台もですか?
ずいぶん新しい床板に見えますが?
とよ:舞台の床板は20~30年に一度張り替えてるんだって。
樹齢200年以上の土佐檜を使ってるんだって。
これだけの人が往来するんだ、しっかりした木を使わないと痛みも激しいだろうね。
さと:なるほど。
で、“清水の舞台から飛び降りる“って言いますけど、飛び降りた人いるんですかね?
とよ:いたんだよ、江戸時代から幕末までの文献に234人の人が飛び降りたとあったんだって。
85%の人は命は助かったんだって。
昔は下にもっと木々が植わってたんじゃないか?
なんせ高さが12mもあるんだから普通だったらダメでしょ。
4階建てのビル位の高さだよ。
さと:ひえ~。
怖くなってきた、次行きましょ。
とよ:本堂を過ぎれば、すぐ左手に、ほら
地主神社。
よくバラエティー番組なんかで京都特集の時に、
一人者のタレントが石畳の真ん中にごつい石があり、
それを触ってから目をつぶりまっすぐ向こうの石まであるいていくのがあるだろ?
うまくたどり着ければ片思いが叶うって恋占いだよ。
さと:中高生でいっぱいですね!
とよ:俺らには関係ないから次行くよ。
さと:あれ?階段下りないんですか?
そっちは工事中ですよ。
とよ:工事中でも、奥之院の側から本堂を見ないと意味ないじゃないか。
こっちから見てみ!
さと:おおっ!
なるほど、切手や絵葉書にある清水寺の風景ですね。
とよ:ここから見るのが一番清水らしいだろ。
さと:でも工事中で一方通行ですね、どこまで行くんですか?
とよ:ぐるっと回るだけだよ。
ちゃんと音羽の滝まで行けるから。
さと:音羽の滝って延命長寿の滝なんですよね。
とよ:そういうよな。
ここの清らかな水があったからこそ、清水寺なんだ。
ここから帰りはゆっくり土産物屋さんを見て回ろう。
さと:さっきの冷やしきゅうりおいしそうでしたね。

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