こちらの記事では、京都市で11月に開催される行事の中からおすすめのものをいくつかご紹介いたします。

11月は霜月(しもつき)ですね。
霜月は旧暦では12月、霜の降る月ということで、冬支度を始める時期です。

京都の冬は特に、山に囲まれた盆地特有の底冷え(そこびえ)と言われるほどに厳しい寒さがしばらく続きます。
だからこそ、冬に備えて健康を維持せんとする昔からの教えが組み込まれた行事なども豊富にあり、寒いけど寒さを楽しみ乗り越えようとするたくましい古の工夫が見えてきますよ。

【京都の行事】2024年11月開催おすすめイベント

京都の秋は紅葉の美しさだけでなく、多くの伝統的な行事や祭りが開催される季節です。
2024年11月には、特に注目すべきイベントが数多く予定されています。

ここでは、地元の人々と観光客が一緒に楽しむことができる、選りすぐりのおすすめイベントをご紹介します。
色とりどりの紅葉と共に、京都ならではの文化と伝統を体感できる貴重な機会です。
歴史と現代が交差する街、京都での特別な体験をお楽しみください。

大学の学園祭

大学の街京都が一層盛り上がるシーズンがやってきました!
10月から11月にかけては各地で学園祭が行われる楽しい季節です。

京都の学園祭と言えば、各大学が目玉としている特別ゲストではないでしょうか?

  • 歌手
  • タレントさん
  • 芸人さん
  • 最近では声優さん

などなどの豪華ゲストが各地の学園祭に出没します。

そして、各大学の強みを生かしたステージとして吹奏楽やダンス、学生プロレスなどもユニークで楽しいパフォーマンスを見ることができるのも、この特別な学園祭ならではですよね。
活気のある大学の雰囲気を味わい、楽しいイベントに参加し、学園祭ならではのフードやグッズを堪能する、そんな京都旅行もおすすめです!

また、各大学の特徴が色濃く反映されるのがこの学園祭です!
例えば、芸大・美大では学生さん制作の雑貨やアクセサリー、アートが模擬店で購入できたり、作品をじっくりみることができたりします。

さらに、各大学の研究内容を展示で知ることができたり、実際に研究者の方々にお話を聞けるチャンスがあったり、大人も子供も楽しめるのが大学の学園祭の良いところでもあります。

学園祭シーズン到来で10月と11月は同日に何校も開催されますので、バスや電車を使って丸1日や2日間で行きたい大学の行きたいイベントを調べて順番に回るのも面白いですよ!

  • 京都芸術大学「大瓜生山祭」2024年11月2日(土)3日(日)
  • 同志社大学「同志社クローバー祭」2024年11月2日(土)3日(日)
  • 京都府立大学「流木祭(なからぎさい)」2024年11月2日(土)3日(日)
  • 京都薬科大学「京薬祭」2024年11月2日(土)3日(日)
  • 京都女子大学「藤花祭」2024年11月2日(土)3日(日)4日(祝)
  • 龍谷大学「龍谷祭(深草)」2024年11月2日(土)3日(日)4日(祝)
  • 京都精華大学「木野祭2024」2024年11月3日(日)4日(祝)
  • 大谷大学「紫明祭」2024年11月8日(金)9日(土)10日(日)
  • 京都教育大学「藤陵祭」2024年11月8日(金)9日(土)10日(日)
  • 京都橘大学「橘祭」2024年11月9日(土)10日(日)
  • 京都光華女子大学「あかね祭」2024年11月9日(土)10日(日)
  • 立命館大学「立命館大学学園祭OIC祭典」2024年11月10日(日)
  • 京都工芸繊維大学「松ヶ崎祭」2024年11月15日(金)16日(土)17日(日)
  • 池坊短期大学「Star―輝け!!Next Stage―」2024年11月16日(土)
  • 種智院大学「綜藝祭」2024年11月16日(土)17日(日)
  • 京都大学「11月祭」2024年11月20日(水)~23日(土)
  • 立命館大学「立命館大学学園祭衣笠祭典」2024年11月24日(日)
  • 同志社大学「同志社EVE」2024年11月26日(火)27日(水)28日(木)

10月の学園祭情報も要チェックです!

祇園をどり

  • 開催日:2024年11月1日~12月10日
  • 場所:東山区祇園甲部歌舞練場
  • 概要:祇園をどりは、京都の花街として有名な祇園甲部の舞妓や芸妓たちが披露する伝統的な舞踊公演です。

    この公演は、春の「都をどり」と並ぶ重要な文化行事であり、秋の京都を彩る一大イベントとして多くの観光客に親しまれています。
    公演期間中、祇園甲部歌舞練場の舞台で、季節の変化や京都の四季折々の美しさをテーマにした優雅な舞踊が芸舞妓総出演で披露されます。
    舞妓や芸妓たちの美しい衣装と、繊細な動き、そして日本伝統の音楽が織り成す舞台は、まるで一幅の絵画のようです。

    また、祇園をどりの公演は、京都の伝統文化を間近に体験できる貴重な機会であり、日本文化の奥深さに触れることができます。
    公演の前後には、祇園の街並みを散策し、歴史ある町屋やお茶屋の雰囲気を楽しむこともおすすめです。

    祇園をどりは、京都の秋の訪れを感じさせる風物詩として、地元の人々だけでなく世界中の観光客に愛されています。

長岡京ガラシャ祭

  • 開催日:2024年11月10日及び開催前後の約1週間(11/3~11/12)
  • 場所:長岡京市 勝竜寺公園他
  • 概要:長岡京ガラシャ祭は、戦国時代の女性として有名な細川ガラシャ(明智光秀の娘、細川忠興の妻)にちなんで行われる歴史と文化を祝う祭りです。
    ガラシャ祭は、毎年11月に開催され、多くの市民と観光客で賑わいます。
    2024年も、長岡京市の中心部を舞台に、さまざまなイベントが予定されています。

    祭りの目玉は、10日の歴史行列です。細川ガラシャに扮した女性や、明智光秀、細川忠興など戦国時代の人物に扮した参加者たちが華やかな衣装で行進します。
    この行列は、細川ガラシャの生涯や戦国時代の歴史を再現するもので、観光客にも人気があります。

    また、歴史行列だけでなく、地元の学生や団体によるパレードも行われ、祭りの雰囲気を一層盛り上げます。

    さらに、祭り期間中は、市内各地で多彩なイベントが催されます。
    マルシェも開催され、地元の特産品や手工芸品を販売する露店が立ち並び、地元の味を楽しむことができます。
    また、ステージイベントでは、伝統芸能の披露や音楽演奏、ダンスなども行われます。

    長岡京ガラシャ祭は、歴史と文化を体感し、地域の魅力を再発見する絶好の機会です。
    2024年の秋、ぜひ長岡京市を訪れて、このユニークな祭りを体験してみてください。

醍醐寺の夜間拝観・紅葉ライトアップ

  • 開催日:2024年11月2週目ごろ~12月初旬
  • 場所:京都市伏見区醍醐東大路町22
  • 概要:醍醐寺は、世界遺産にも登録されている名刹であり、その広大な敷地に広がる紅葉が見事です。
    11月には、紅葉のライトアップが行われ、夜の闇に浮かび上がる紅葉の美しさは格別です。

    特に五重塔や三宝院の庭園がライトアップされ、幻想的な雰囲気が訪れる人々を魅了します。
    日中の紅葉とはまた違った風情を楽しむことができ、静寂の中で紅葉を愛でる贅沢なひとときを過ごせます。
    ライトアップされた紅葉と古刹の調和は、まさに秋の京都の魅力を凝縮した光景です。

北野天満宮の新嘗祭(にいなめさい)

  • 開催日:2024年11月23日
  • 場所:京都市上京区馬喰町
  • 概要:新嘗祭は、古来より五穀豊穣を神に感謝する伝統的な祭りであり、北野天満宮でも重要な行事のひとつです。
    この祭りでは、今年収穫された新穀や野菜などを御神前に供え、天神さまの御恵に感謝する神職による厳かな儀式が執り行われ、多くの参拝者が訪れます。

    特に、天神信仰の中心地である北野天満宮での新嘗祭は、学問の神様への感謝と祈願の場としても知られています。
    境内では、地元の特産品や工芸品の市が立ち、訪れる人々を楽しませます。
    歴史と伝統に触れながら、秋の京都を満喫できる貴重な機会です。

平安神宮の献菓祭

  • 開催日:2024年11月24日
  • 場所:左京区岡崎 平安神宮
  • 概要:平安神宮で行われる献菓祭(けんかさい)は、新嘗祭の翌日に行われます。

    献菓祭の中心は、各地から集まった色とりどりの菓子が奉納される儀式です。
    菓子職人たちは、自らが丹精込めて作った美しい和菓子や洋菓子を持ち寄り、神前に供えます。
    この儀式は、職人たちの技術と創意工夫の結晶であり、同時に神への感謝と今後の繁栄を祈願するものです。
    供えられた菓子は、その美しさと多様性で訪れる人々を驚かせます。

    また、献菓祭の期間中は、特別な展示やイベントも行われます。菓子の歴史や製造過程を紹介する展示が設けられ、来場者は日本の菓子文化について深く学ぶことができます。さらに、実際に職人が菓子を作る様子を見学できるデモンストレーションもあり、その技術の高さに感嘆することでしょう。

    境内では、地元の菓子店や製菓業者による販売ブースも設置されます。
    ここでは、普段は手に入らない限定の菓子や新作のスイーツを購入することができ、訪れる人々にとって大変な人気を集めています。
    菓子を通じて、京都の秋の味覚を存分に楽しむことができます。

    さらに、平安神宮の美しい庭園も見どころの一つです。
    紅葉が見頃を迎えるこの時期、庭園の紅葉が色づき、訪れる人々に秋の風情を感じさせます。
    境内を散策しながら、紅葉と共に献菓祭の特別な雰囲気を堪能することができます。

    平安神宮の献菓祭は、日本の伝統と職人技を感じることができる貴重な機会です。

東福寺の紅葉シーズン

  • 開催日:2024年11月上旬~下旬
  • 場所:京都市東山区本町15丁目778
  • 概要:東福寺は、紅葉の名所として国内外で知られており、11月には多くの観光客が訪れます。
    皆さんも一度は通天橋からの紅葉をニュース映像で見られたことがあるのではないでしょうか?

    広大な境内に広がる2000本のもみじは圧巻で、特に通天橋からの眺めは絶景です。
    紅葉のピークには、早朝や夕方の特別拝観が行われ、混雑を避けて静かに紅葉を楽しむことができます。

    東福寺の庭園もまた見どころで、石庭と紅葉のコントラストが美しく、訪れる人々を魅了します。
    歴史ある寺院の中で、自然の美を存分に味わえるこの季節は、京都観光のハイライトです。

 嵐山のもみじ祭り

  • 開催日:2024年11月10日
  • 場所:京都市右京区嵐山
  • 概要:嵐山のもみじ祭りは、毎年11月の第二日曜日に開催され、紅葉の美しさと共に多彩なイベントが行われます。
    渡月橋周辺では、伝統芸能の披露や和太鼓の演奏が行われ、祭りの雰囲気を盛り上げます。
    川沿いには屋台が立ち並び、地元の特産品や食べ物を楽しむことができます。

    嵐山の自然美と共に、平安貴族の舟遊びなどの文化的な体験もできるこの祭りは、家族連れや友人同士で訪れるのに最適です。
    秋の一日を嵐山で過ごし、日本の伝統文化に触れる素晴らしい機会となるでしょう。

    清水寺 秋の夜間特別拝観

    • 開催日:2024年11月18日~30日
    • 場所:京都市東山区清水1丁目294
    • 概要:清水寺では、紅葉の見頃に合わせて夜間特別拝観が行われます。
      この時期は、21:30まで開門時間が延長され、夜の清水寺はライトアップされ、清水の舞台の美しさは昼間とは全く異なる神秘的な魅力を放ちます。

      また、清水の舞台から望む夜景は圧巻で、紅葉と京都市内の灯りが織り成す風景は息をのむ美しさです。
      特別拝観期間中は、境内の各所がライトアップされ、幻想的な雰囲気の中で参拝できます。
      歴史ある清水寺で、特別な夜を過ごし、秋の京都の魅力を存分に味わえるこのイベントは、訪れる人々にとってきっと心の残る忘れられない京都旅になることでしょう。

    南座 まねき上げ

    • 開催日:2024年11月下旬
    • 場所:京都市東山区四条大橋東詰
    • 概要:南座のまねき上げは、京都の師走の訪れを告げる冬の風物詩として知られ、毎年11月下旬に行われる伝統的な行事です。
      南座は、日本最古の劇場であり、歌舞伎の興行を行う場所として有名です。
      このまねき上げは、12月に始まる「吉例顔見世興行」の成功を祈願するために行われ、南座のファサードに俳優たちの名前が書かれた「まねき看板」が掲げられることを指します。

      まねき上げの日には、早朝から多くの観光客やファンが南座に集まり、俳優たちの名前が書かれた巨大な看板が掲げられる様子を見守ります。
      看板は長さ数メートルにも及び、手書きの力強い文字で一人一人の俳優の名前が書かれています。
      これらの看板は、独特の書体である「勘亭流(かんていりゅう)」で書かれており、書体の太さや曲線が独特で、江戸時代から続く伝統的な様式です。

      まねき看板が掲げられると、その年の顔見世興行に出演する俳優たちの名前が一目でわかり、ファンにとっては楽しみな瞬間です。
      また、この看板は一ヶ月間にわたって掲げられ、京都の冬の風物詩として多くの人々に親しまれています。

      南座のまねき上げの儀式は、単なる興行の告知にとどまらず、江戸時代から続く伝統文化の一部として、京都の歴史と文化を象徴するものです。
      また、まねき上げの期間中は、南座周辺の店舗や施設も特別なディスプレイやイベントを行い、街全体が活気づきます。

      まねき上げを見学する際には、南座の近くにある祇園の街並みも一緒に楽しむことができます。
      伝統的な町屋やお茶屋が立ち並ぶこのエリアは、京都の風情を感じるのに最適な場所ですので、清水寺や八坂神社の行きか帰りにでも街並みを散策し、京都の冬の風物詩を満喫してください。

    まとめ

    11月の京都は、冬支度で寒くなってまいりますが、気候的には日中はまだまだ過ごしやすいです。
    そして紅葉も始まり、寺社仏閣が多く山々に囲まれた京都ならではの美しいシーズンです。

    その分、やはり年間で一番の混雑時期でもありますが、秋から冬への移り変わりを体感できる京都らしい時期であることは間違ありません。
    秋から冬の行事は特に、京都の人々が寒さにどう備え、同自然と共存してきたかをうかがい知れる絶好の機会です。

    是非この11月の行事を通して秋から冬へ変わる美しい京都を存分に堪能してください。

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