ある日のツアー工程です。
立ち寄り工房、順序はその日により変わります。

①雲林院前に集合

大徳寺のバス停から徒歩1分(数十歩)のところにあります。
ガイドが満天の旗を持ってお待ちしていますのですぐにわかっていただけます。
皆さんお集まりの後、簡単な行程の説明。
近くの大徳寺や雲林院についての歴史にも少々触れ、
西陣や西陣織のお話も交えながらガイドとともに出発します。
皆さんワクワク、ドキドキ!

このツアーでは、ここから徐々に南に下がっていきます。
最終的には大宮通今出川あたりでの解散となります。

 

②帯屋さん 全体のお話&検品作業見学

まず最初は雲林院から5分ほど歩いたところの帯屋さんへ
昔ながらの町屋を活かしたお店の暖簾をくぐると、
お店の方がお迎え下さいました。
商談や商品確認などに使われているであろう表の畳のお部屋を通り、
奥へ通していただくと、
色々な帯が棚に積んであったり、端に転がっていたりしています。
検品作業をされている方もおられます。

テーブルに図案や、それをもとに作られた帯などを広げてもらいながら、
いままで見てきた各工程の説明と、ここでの検品作業などを教えてもらいました。
ルーペで細かな埃や糸が入っていないかなど確認していきます。
かわいらしい帯柄に、思わず「ワーッ、かわいい!!」「キレイ!」
と声が上ります。
このツアーは販売目的ではないので、基本的には見せていただくだけ、
でもどうしてもとおっしゃられる方にはお分けすることも・・・。

 

③染物屋さん工場見学

帯屋さんから南へ歩きながら町屋の説明などを聞きながら約8分歩くと
ゴーッという音と共に蒸気が吹き上がっている染物屋さんに到着です。
忙しく作業をされているので、お邪魔にならないよう、
奥の工場へ入らせていただき、練り工程、染工程について説明いただきました。

目分量だけで色を決めて絹を染め上げていく、
本当の職人技を目の前で見せて頂けました。

もっと色とりどりの染料があるのかと思いきや、
約5色と少ない染料の中から色を調合され、
サンプルでどんな色になるのかも教えてもらいました。

熟練の職人さんが一点一点目視で染め色を確認し、染め直されておられる姿に
職人の技をかいま見た気がしました。
真夏はすごく蒸し暑くなります。

④機織屋さん 町屋の中での作業

次は工房の前に来ると「ガシャン、ガシャン」と音を鳴らせて
機会を動かされている機織屋さんです。
町屋の小さな玄関からは想像以上に大きな機会が家の奥に置かれて動いています。
広くはない工場に所狭しと糸や道具が置かれています。
常時100色以上の糸を管理されているとのことでした。
縦糸だけで2,000本もの糸が織り機を通り、横糸と交わり
様々な模様に織りあがっていく様子に感動!
今回の場所は老夫婦でお仕事をされていて、西陣の工程以外にも色々と教えていただくことができました。

  

約3時間半の半日ツアーですが、盛りだくさんで楽しみながら西陣織り、西陣の町並みを感じていただくことができました。

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