2月は如月(きさらぎ)ですね。

2月は極寒なので、「更に衣を重ね着する」という意味から「衣更着(きさらぎ)」になったという説があるようです。
面白いですよね。確かに重ねに重ね、何枚も着さらしてますもんね。

そんな極寒の盆地にいらっしゃる方に向けて2月の行事をご紹介します。

【京都の行事】2025年2月開催おすすめイベント

京都の2月は、寒さが厳しいながらも、梅の花が咲き始めるなど、春の訪れを感じさせる季節です。
この時期には、伝統行事や祭りが数多く開催され、京都ならではの文化と風情を楽しむことができます。
ここでは、2025年2月に京都で開催されるおすすめのイベントを紹介します。
これらの行事を通じて、冬から春への移ろいを感じる京都の魅力を堪能してください。

吉田神社の節分祭

  • 開催日:2025年2月2日~4日
  • 場所:吉田神社(京都市左京区)
  • 概要:吉田神社で行われる節分祭は、盛大なお祭りで大変地元でも人気があります。
    2日から前日祭が行われ、2日と3日には約800店の露店が立ち並び、人気のたい焼きやたこ焼きはいつも大行列で大変賑わいます。

    2日は疫神祭(えきじんさい)で疫神(=災いをもたらす神)に「荒ぶる事なく山川の清き地に鎮まりますように」と祈り奉るために、門外に向かって祭事が執り行われます。
    続いて、午後には追儺式(ついなしき)という「鬼やらい」と呼ばれて親しまれてきた行事が行われます。
    この時に登場する鬼が本当に怖くて泣いた幼少期を思い出します。

    3日には、火炉祭(かろさい)がおこなわれ、巨大な火炉で、参拝者が持参した古いお札とお守りを焼き納めてもらえます。
    そして、古くから魔よけの力があると言われているクチナシ色のお札が節分期間中のみもらえますので、これを玄関に飾るというのが地元でも習わしとして継承されています。

    このお札は特別な京都のお土産としても1年間飾ることができますので、是非とも寒い中ではありますが、参加してみてください。
    規模が大きく子どもにとっても大人にとってもワクワクする年に一度の節分祭です。

城南宮の節分祭

  • 開催日:2025年2月3日
  • 場所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
  • 概要:城南宮で行われる節分祭は、厄除けと招福を祈願するための伝統行事です。
    節分の日には、厄除けの豆まきや、鬼を追い払う儀式が行われます。
    城南宮の節分祭では、神楽や雅楽の演奏が奉納され、境内は厳かな雰囲気に包まれます。

    また、鬼に扮した役者が境内を練り歩き、迫力あるパフォーマンスで訪れる人々を楽しませます。
    豆まきの際には、多くの参拝者が福豆を拾い集め、新年の無病息災を祈願します。
    家族連れにも人気のあるこのイベントで、京都の伝統文化を体感してください。

伏見稲荷大社の初午大祭(はつうまたいさい)

開催日: 2025年2月9日
場所: 京都市伏見区深草藪之内町68
概要: 伏見稲荷大社の初午祭は、稲荷信仰に基づく伝統行事で、商売繁盛や家内安全を祈願します。
初午の日には、社殿で特別な祭儀が行われ、多くの参拝者が訪れます。

伏見稲荷大社は、千本鳥居で大変有名になりましたよね!
この初午祭の期間中は特に多くの観光客で賑わいます。
また、参道には露店が立ち並び、地元の特産品や縁起物が販売されます。

境内の神聖な雰囲気の中で、初午祭の特別な儀式を見学し、商売繁盛や家内安全を祈願してみてはいかがでしょうか。

城南宮の七草粥

  • 開催日:2025年2月11日(火)
  • 場所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
  • 概要:毎年2月11日に、無病息災・延命長寿を祈願して、七草がゆが一善500円でふるまわれます。
    セリ、ナズナ、スズナ、スズシロなど春の七草を神前に供え、参拝者は熱々の七草粥を食べ、植物のみずみずしい力を体内に摂りいれます。

    この時期は、寒い冬から春に向かう時期です。「春先に若菜を贈り息災を願う」という風習は『源氏物語』の若菜の巻にも見られます。

    昔からの風習が今でも大事に継承されている京都。
    こういった伝統行事に参加することでその歴史の一端を担えるのは素晴らしいことですよね。

    寒い中ではありますが、是非七草がゆを味わい、京の伝統文化をお楽しみください。

阿含の星まつり

  • 開催日:2025年2月11日(火)
  • 場所:阿含宗総本殿(京都市山科区)
  • 概要:こちらは恐らく日本最大の護摩供養法要と言われており、高さ4メートル以上の巨大な護摩壇に100人の山伏が次々に護摩木を放り投げる大規模な密教行事です。
    この時期になると、京都ではテレビCMでも「阿含の星まつり~!」と放映されており、行ったことがない人でも存在は知っていると思われます。

星まつりの「星」とは、夜空に輝く「星」のことではありません。
ここで言う「星」は人が誰でもが持つ、「運命の星」を指しています。
私たちに起こる、いろいろな吉凶禍福(よいことや悪いこと)は、実はこの「運命の星」から来ているのです。
密教では、その「運命の星」を分析し、人の運命を知るすばらしい方法を見つけ出しました。それが、「密教占星術」です。
しかも、その人の「運命」を見極めるばかりではなく、悪い運命の流れを好転させ、よい運命の勢いを強くする開運法を編み出したのです。これは、「除禍招福、運気・運期転換の秘法」といわれる密教最高の秘法の一つであり、その中で特に霊験あらたかな秘法が、旧暦の年始めである節分に護摩を焚き「星」を供養(おまつり)する、「星まつり護摩供」です。

引用:阿含宗公式サイトより

北野天満宮の梅花祭・梅花祭野点大茶湯(ばいかさいのだておおちゃのゆ)

  • 開催日:2025年2月25日
  • 場所:京都市上京区馬喰町
  • 概要:北野天満宮の梅花祭は、学問の神として知られる菅原道真公の命日にあたる2月25日に行われる伝統行事で約900年の歴史があります。
    この祭りは、平安時代から続く歴史ある行事で、多くの参拝者が訪れます。

    境内には約2,000本の梅の木が植えられており、早春の梅の香りが漂います。
    梅花祭では、古式ゆかしい儀式が執り行われ、茶会や献茶などのイベントも開催されます。

    また、同日梅花祭野点大茶湯もおこなわれます。
    こちらは豊臣秀吉が行った北野大茶湯(北野大茶会)に因み、上七軒(かみしちけん)の芸舞妓さんなどの奉仕によって梅の咲き誇る境内で華やかに行われます。

    美しい梅の花と共に、歴史と伝統を感じるひとときをお楽しみください。

    まとめ

    2月の京都は、1年を通して一番寒い日からゆっくりゆっくり春の兆しが見え始める切り替わりの時期でもあります。
    お豆腐や大根、すぐき漬け(かぶらの漬物)がとても美味しい時期でもありますので、是非この2月の行事を通して京都の冬ならではの魅力も存分に堪能してください。

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